ピアノ初心者の私「ゆーじ」が、『30日でマスターするピアノ教本&DVD』を使って練習を始めて約3か月。
今回は、卒業試験曲として位置付けていたSMAPの名曲「世界に一つだけの花」に挑戦しました。
前回は複雑なタイや付点音符などのリズムに苦戦し、ショートバージョンで断念。しかし、期限までまだ時間があったため、諦めずにギリギリまで練習を重ねました。
その結果、クオリティはまだまだですが、何とかフルバージョンを弾き切ることができました。
ゼロから始めたピアノで、ここまで弾けるようになった喜びと、練習過程で得られた小さな成長を実感できた今回の挑戦。
ショート版とフル版の動画をあわせて、練習記録をお届けします。
複雑なリズムに苦戦しながらも最後まで挑戦
SMAPの『世界に一つだけの花』は、シンプルなメロディに聞こえる一方で、タイや付点音符などの細かなリズム変化が随所に出てくるため、ピアノ初心者には意外と手ごわい一曲。
今回の練習では、その“引っかかりやすいポイント”に何度もつまずきながらも、最後まで弾き切ることを目標に挑みました。
一度は「ここまでかな」と区切りをつけかけましたが、期限までの残り時間を活かしてもう一度向き合うことを決意。
最初の演奏(ショートバージョン)から、本番として臨んだフルバージョンまでの間には、小さくても確かな成長がありました。
ここからは、その背景やリズム攻略のために試した工夫をお話しします。
最後まであきらめなかった理由
最初にショートバージョンを撮った時点で、「これが今の自分の限界かな」と思う瞬間はありました。
けれど、練習開始から3か月という自分で決めた節目までは、まだ少しだけ時間が残っていたんです。
その“残り時間”をただ見送るより、最後まで粘って挑戦したほうが、後から振り返ったときにきっと納得できるはずだと思いました。
また、この曲は「弾けたら初心者卒業」という自分なりの目標にしていた特別な曲。
中途半端に終わらせるより、たとえ完成度が低くても最後まで通しで弾ける状態まで持っていきたい、という思いが原動力になりました。
難しいリズムとの向き合い方
タイや付点音符が出てくると、つい指が早く動きすぎたり、逆に間が空きすぎたりしてしまいます。
そこでまずはメトロノームを使い、右手だけ・左手だけといった片手練習からスタート。
片手で正確なリズムが刻めるようになってから両手を合わせるようにしました。
さらに、難しい部分は小節ごとに区切って繰り返し練習。1〜2小節を確実にリズムに乗せられたら、少しずつ前後の小節をつなげていく方法を取りました。
この積み重ねによって、最初はバラバラだった手の動きが、次第に曲全体の流れに沿うようになっていきました。
演奏のクオリティよりも“ゼロからここまで”の達成感
今回の演奏は、客観的に見れば決して上手とは言えません。
ミスタッチもあれば、リズムが揺れる箇所も多々あります。それでも、自分の中では大きな達成感がありました。
なぜなら、この曲を練習し始めた時点では「最後まで通すなんて無理かもしれない」と思っていたからです。
それが約3か月間、基礎から積み重ねてきた練習によって、形はどうあれフルで弾き切れるようになった――その事実こそ、自分にとって大きなごほうびでした。
初心者のうちは、完成度よりも「できることが増えた」という実感が次への原動力になります。
この曲を通して、それを強く体感できたことが、何よりの収穫だったと思います。
うまく弾けなくても残る充実感
今回の演奏は、正直なところ満足いくクオリティとは言えません。ミスも多く、音の粒やリズムの正確さにはまだまだ課題が残っています。
それでも、まったくのゼロから始めたピアノで、この曲を最後まで弾き通せたことは大きな意味がありました。最初の頃は、両手を合わせるだけでも精一杯だった自分が、3か月足らずでここまで形にできるとは思っていなかったからです。
演奏が完璧でなくても、「この期間で自分がやれることはやり切った」という実感は強く、むしろその達成感の方が印象に残りました。
努力の過程や挑戦の記憶は、音源以上に自分の中に残る宝物です。
練習過程で得られた小さな成長
この曲に取り組む中で、演奏技術以外にも多くの収穫がありました。
特に感じたのは、難しいリズムを克服するには「感覚」だけでなく、カウントや拍感を意識する具体的な方法が必要だということです。
タイや付点音符を含むフレーズでは、手拍子や口ずさみを組み合わせて練習することで、徐々にリズムのズレが減っていきました。
また、部分練習で苦手な箇所を集中的に鍛え、それを通し練習に繋げる流れも、今回の経験でよりスムーズになりました。
完成度はまだ低くても、この「練習の進め方の精度」が上がったことは、今後の曲に挑戦する上で確かな武器になると感じています
卒業試験曲としての意味と次へのステップ
「世界に一つだけの花」は、私にとって“ピアノ初心者卒業”を目指す節目の曲として位置付けていました。
クラシック曲とは異なるポップス特有のリズム感やテンポ感、そして歌心を求められる構成は、これまでの基礎練習では味わえなかった新しい挑戦です。
この曲を弾き切ることができれば、入門者から一歩前進できると考えていました。
ただ、実際に取り組んでみると、完成度を上げる難しさに直面します。
タイや付点音符など、譜面上の細かなリズムの取り方が安定せず、演奏中に意識が分散してしまう瞬間も多々ありました。
それでも、練習を通して“最後まで諦めずに形にする”経験ができたことは、卒業試験として十分に意味があったと思います。
そして今回の経験は、次のステップに向けた明確な課題も与えてくれました。
例えば、リズム感を強化するためにメトロノーム練習を増やすこと、感情表現を磨くためにフレーズごとの呼吸や間の取り方を意識することなどです。
卒業試験曲はゴールではなく、むしろ本格的な練習のスタート地点。ここからさらに、自分らしい演奏を目指していきます。
自分なりのゴールを決める大切さ
「世界に一つだけの花」は、私にとって“初心者卒業”という区切りのための特別な曲でした。
ゴールを自分で設定することで、日々の練習にも明確な目的が生まれます。
単に「うまくなりたい」という漠然とした思いだけでは、途中のつまずきやモチベーションの低下で練習が途切れてしまうこともありますが、「この曲を弾けるようになったら一区切り」という目標があると、多少の失敗や停滞も“通過点”として受け止められるようになります。
もちろん、演奏の完成度が理想に届かない場合もあります。
それでも、自分なりにゴールを設定して達成まで取り組むこと自体に意味があります。
終わらせるタイミングを自分で決められると、次に何を学ぶべきかも見えやすくなりますし、練習の区切りとして達成感を感じることができます。
この経験は、今後のピアノ学習だけでなく、他の目標設定や挑戦にも活かせる大切な感覚だと感じています。
次の挑戦へのモチベーションへつながった理由
この曲を「卒業試験曲」として位置付けたことで、終わった瞬間にただ解放感を味わうだけでなく、「次はどんな曲に挑戦しようか」という前向きな気持ちが自然と湧き上がりました。
完成度に満足していない部分が多かったからこそ、「もっと表現力を磨きたい」「リズム感を安定させたい」という明確な課題意識が生まれたのです。
また、難しい曲を最後まで形にできた経験は、自分の中で“限界を少し超えられた”という自信にもつながりました。この小さな成功体験は、次の曲への挑戦意欲を支える大きな原動力になります。
ピアノ学習はゴールのない道ですが、こうした区切りごとの達成感と課題発見の積み重ねが、長く続けるための燃料になります。
「世界に一つだけの花」は、私にとってそのサイクルを実感できた最初の一曲でした。
まとめ|“卒業試験曲”がくれた経験とこれから
今回の「世界に一つだけの花」は、ピアノ初心者としての集大成ともいえる挑戦でした。
ショートバージョンで終わらせる選択肢もあったなかで、期限までの時間を使い切り、フルバージョン演奏にこぎつけた経験は大きな自信になりました。
もちろん、演奏の完成度だけを見れば課題は山積み。
それでも、タイや付点音符などの複雑なリズムに向き合い、最後まで弾き切る粘り強さや、自分なりのゴール設定の大切さを学べたことは、次のステップへの確かな土台になりました。
“ゼロからここまで”の達成感は、数字や評価では測れない宝物です。
これからの練習でも、このときの前向きな気持ちを忘れずに、また新しい曲へ挑戦していきたいと思います。
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