電子ピアノを手放したいと考えたとき、まず気になるのは「いくらで売れるのか」という相場ではないでしょうか。
新品で10万円以上したモデルでも、年式や状態によっては数千円になることもあれば、逆に数万円で売れるケースもあります。
つまり、電子ピアノの買取相場は「年式・メーカー・状態」の3つの要素で大きく変動するのです。
この記事では、電子ピアノの買取相場をわかりやすく解説し、年式ごとの目安・メーカー別の傾向・状態による違いをまとめました。
さらに、一覧表で価格レンジを一目で確認できるように整理しています。「自分の電子ピアノはいくらくらいで売れるのか」を知りたい方に役立つ内容です。
なお、本記事は「相場」に特化しています。
買取方法の比較や高く売るためのコツ、査定から入金までの流れをまとめた全体像は、以下のページで詳しく紹介しています。
この記事を読めば、相場感をつかんで実際の査定額と照らし合わせる際の参考になります。
大切な電子ピアノをムダなく手放すために、まずは相場の全体像を確認しておきましょう。
電子ピアノの買取相場はどう決まる?基本の仕組み
電子ピアノの買取相場は、単に「古いか新しいか」だけで決まるわけではありません。
査定額を左右する要素はいくつかありますが、特に大きなポイントは新品購入時の価格との関係と、中古市場での需要の高さです。
この2つを理解しておくと、査定額がなぜそうなったのか納得しやすくなります。
新品価格と残存価値の関係
電子ピアノは家電やパソコンと同じく、購入した瞬間から価値が少しずつ下がっていきます。
新品で10万円以上したモデルでも、発売から数年経つと定価の半分以下になることは珍しくありません。
ただし、上位モデルや木製鍵盤を搭載した高級ラインは、エントリーモデルに比べて残存価値が高く、長期間にわたって相場が安定しやすい傾向があります。
つまり「最初にどの価格帯を購入したか」が、買取時のベースとなる査定額に直結するのです。
需要の高さで変わる相場の傾向
もうひとつ大きな要因は「需要」です。
たとえば、初心者向けで人気のヤマハやカワイのエントリーモデルは、中古市場で常に需要があるため、発売から5〜6年経っていても安定した査定額がつきやすいです。
反対に、知名度が低いメーカーや販売台数が少ないモデルは、状態が良くても需要が限られるため、査定額が下がりやすい傾向にあります。
季節的にも、春の引っ越しや新生活シーズンは需要が増えるため、同じモデルでも高めに評価されるケースがあります。
年式ごとの相場目安|発売からの経過年数でどれくらい変わる?
電子ピアノの査定額を決めるうえで、もっとも分かりやすい基準が「発売からの年数」です。
新品価格が同じモデルでも、5年落ちと15年落ちでは査定額に大きな差が出ます。
年式は需要と故障リスクの両方に直結するため、査定時に必ずチェックされる項目。ここでは年式ごとの目安を整理しました。
3〜5年以内のモデルは高値がつきやすい
発売から3〜5年以内の電子ピアノは、まだ機能やデザインが現行モデルと大きく変わらないことが多く、需要も高いため査定額が伸びやすいです。
新品時の定価の30〜50%ほどの価格がつくこともあり、モデルやメーカーによっては3〜5万円以上で買い取られるケースもあります。
特にヤマハやカワイといった国内ブランドのエントリーモデルは、中古市場での人気が高く、高値で安定しやすい傾向にあります。
10年前後のモデルは数千円〜1万円台が中心
発売から10年前後になると、音源や鍵盤の技術が現行機種に比べて古くなり、査定額は大きく下がります。
多くの場合は数千円〜1万円台が目安となり、人気ブランドであっても「動作品+状態が良好」という条件がそろってようやく値段がつくことが多い。
ただし、シンプルな構造のモデルは耐久性が高く、思ったよりも状態が良ければ査定額が底上げされるケースもあります。
20年以上前は値段がつきにくいが例外も
発売から20年以上が経過している電子ピアノは、ほとんどの場合で値段がつきにくくなります。
パーツの劣化や生産終了による修理困難といった理由から、査定上は「無料引取」扱いになることも珍しくありません。
とはいえ、ヤマハやローランドの上位モデルなど、一部の限定仕様や当時の人気機種は例外的に値がつくこともあります。
処分費用を払う前に、一度査定に出してみる価値は十分にあります。
メーカー別の相場傾向|人気ブランドはやはり強い
電子ピアノの相場を語る上で、メーカーのブランド力は非常に大きな要素。
中古市場では「知名度が高く、需要が安定しているブランド」ほど査定額が下がりにくい傾向があります。
特にヤマハ、カワイ、ローランド、カシオといった大手メーカーは流通量も多く、買い手がつきやすいため、相場も比較的安定しています。
ここでは代表的なメーカーごとの相場レンジを見ていきましょう。
ヤマハ電子ピアノの相場レンジ
ヤマハは国内外で圧倒的な知名度を誇り、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
そのため中古市場での需要も非常に高く、発売から5年以内であれば3〜6万円前後の査定が期待できることも。
特に「クラビノーバ」シリーズなど上位機種は、鍵盤の質感や音源の完成度が高いため、中古でも人気が続きやすく、高値がつきやすいのが特徴です。
カワイ電子ピアノの相場レンジ
カワイはアコースティックピアノの製造でも有名で、電子ピアノでも鍵盤のタッチや音の自然さに定評があります。
中古市場でも評価が高く、ヤマハと並んで相場が安定しているブランドのひとつ。
5年以内のモデルであれば2〜5万円程度が目安で、特に木製鍵盤を搭載した上位ラインは残存価値が高くなります。
発売から10年を超えると査定額は数千円レベルに落ち込みますが、保存状態が良ければ1万円以上で売れるケースもあります。
ローランド・カシオなどその他主要メーカー
ローランドは電子楽器全般に強みを持ち、特にバンド活動やDTMとの親和性の高さから根強い人気があります。
相場としてはヤマハやカワイに比べるとやや下がるものの、5年以内のモデルで2〜4万円前後がつくこともあります。
カシオは手頃な価格帯で初心者に人気があり、中古市場でも需要は一定数あります。
ただし定価が安価な分、買取額も控えめで、5年以内でも数千円〜1万円台にとどまることが多いです。
状態による査定の違い|保存環境と付属品がカギ
電子ピアノの買取相場は、同じ年式やメーカーでも「どれだけ丁寧に使われてきたか」で大きく変わります。
査定士が真っ先に見るのは外観や鍵盤の状態、そして付属品の有無です。
さらに、長期間の保管環境も見逃せないポイントとなります。ここでは、査定に直結する3つの視点を解説します。
外観・鍵盤・ペダルの状態で変わる査定
外装の傷や汚れはもちろん、鍵盤の黄ばみや反応のムラ、ペダルの踏み心地は査定額に直結。
特に鍵盤は「タッチが重すぎる・軽すぎる」「一部が戻らない」といった不具合があると大幅減額の対象になります。
見た目がきれいで動作に問題がない場合は、発売から年数が経っていてもプラス評価につながることがあります。
付属品の有無(譜面台・ペダル・電源)で差が出る
電子ピアノは本体だけでなく、譜面台・ペダル・電源アダプターなどの付属品も査定の対象です。
これらが欠品していると、再販時に買い手が不便になるため、減額の対象になります。
逆に、購入時の箱や説明書、保証書などが残っていると「大切に保管されてきた」と評価され、査定額が上がることもあります。
保管環境(湿気・ホコリ・日焼け)の影響
電子ピアノは精密機器であると同時に木材やプラスチックを多用しているため、保管環境による劣化が顕著に出やすい製品。
湿気が多い環境では基板の腐食や鍵盤の不具合が発生しやすく、直射日光が当たる場所では変色や樹脂の劣化につながります。
ホコリが多い環境で使用していた場合も、端子や内部にトラブルが起きやすいと判断され、査定額が下がる傾向があります。
相場一覧表|年式×メーカー×状態で見える価格帯
ここまで解説してきた「年式」「メーカー」「状態」の違いを、ひと目で確認できるように一覧表にまとめました。
あくまで目安ではありますが、自分の電子ピアノがおおよそどのレンジに入るのかを知っておくことで、査定額が妥当かどうか判断しやすくなります。
年式の目安 | ヤマハ/カワイ | ローランド | カシオ | 状態の目安 |
---|---|---|---|---|
3〜5年以内 | 3〜6万円 | 2〜4万円 | 5千円〜1.5万円 | 外観きれい・付属品完備 |
約10年前後 | 5千円〜1.5万円 | 3千円〜1万円 | 数百円〜5千円 | 使用感あり・軽度の不具合なし |
20年以上前 | 値段つかない〜数千円 | 値段つかない〜数千円 | 値段つかない | 動作品・状態良好なら例外的に査定可 |
※表はあくまで参考目安です。実際の査定額はモデル・発売価格・保管環境などで変動します。
「相場表はあくまで目安です。実際の査定額はモデルや状態で変わります。
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相場を把握するメリットと注意点
電子ピアノの相場を知っておくことは、ただ「値段の目安を知る」以上に大きな意味があります。
実際に業者に査定を依頼する前に情報を持っているかどうかで、交渉のしやすさや納得感が大きく変わってくるから。
ただし、相場は固定されたものではなく、時期や条件によって動くため注意も必要です。
ここでは、相場を把握するメリットとあわせて、押さえておきたい注意点を紹介します。
相場を知っておくと業者比較がしやすい
相場感を持っていると、提示された査定額が「高いのか安いのか」を判断できます。
知識がない状態では、業者から出された金額をそのまま受け入れてしまいがちですが、相場を理解していれば「この額は妥当か」「もう少し高く売れるのでは?」と冷静に比較できます。
結果的に、納得感のある取引につながりやすくなります。
キャンペーンや時期による変動に注意
電子ピアノの相場は一定ではなく、需要の高まる季節や業者のキャンペーンによって上下します。
たとえば、新生活シーズンの春や、音楽を始めたい人が増える秋は相場が高めに動く傾向があります。
また、業者によっては「期間限定アップキャンペーン」を実施している場合があり、通常より高く買い取ってもらえることも。
相場表を参考にしつつも、こうしたタイミングを意識して依頼することが大切です。
実際の査定額は必ず複数社で比較すること
相場を理解したうえで大切なのは、必ず複数の業者に査定を依頼すること。
電子ピアノの査定は業者によって基準が異なり、同じモデルでも数千円〜数万円の差が出ることがあります。
1社だけで決めると、知らないうちに損をしてしまう可能性があるのです。相場を基準にしつつ、実際の査定額を比べて最適な業者を選びましょう。
「相場を知ったあとは、どの方法で売るのが得かも確認してみましょう。詳しくは電子ピアノ買取完全ガイドで解説しています。
まとめ|相場を知ってから最適な買取方法を選ぼう
電子ピアノの買取相場は、年式・メーカー・状態という3つの要素で大きく変動します。
新品価格が高かったモデルでも、10年以上経てば数千円台になることもあれば、5年以内の人気モデルなら数万円で売れるケースもあります。
大切なのは「相場を知ったうえで、実際の査定額と照らし合わせること」。
相場を把握しておけば、業者から提示された査定額が妥当かどうかを判断できますし、複数社を比較する際の基準にもなります。
さらに、需要が高まる季節やキャンペーンを活用することで、同じモデルでもより高く売れるチャンスが広がります。
「相場を確認したら、次は実際の査定で“リアルな価格”を知ることが大切です。まずは無料査定から始めてみましょう。」
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