ピアノを独学で続けるのがつらくなったときの対処法【初心者向け】

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「ピアノを始めたときは楽しかったのに、最近なんだかつらい」「練習しても上手くならないし、もうやめようかな…」

そんな気持ちになってしまうこと、ありませんか?

ピアノは長く続けるほど奥が深く、自分の思い通りに弾けない時期が必ずやってきます。

特に独学の場合は、誰かに相談できなかったり、正しい方向で練習できているのか不安になったりして、孤独を感じやすいものです。

でも、ちょっと視点を変えたり、小さな工夫を取り入れたりするだけで、「また少しずつやってみよう」と思えることも。

この記事では、

・なぜピアノが「つらくなる」のか
・つらい気持ちとどう向き合えばいいのか
・独学でも続けやすくなる考え方や工夫

といった内容を、実体験や心理的な側面もふまえて丁寧にご紹介します。

ジューイ
ジューイ

あなたがもう一度「ピアノを弾いてみたい」と思えるきっかけになりますように。

ピアノが続かない・つらいと感じる理由とは?

「練習が続かない」「もう弾く気になれない」と感じる背景には、いくつかの共通した原因があります。ここでは、ピアノがつらくなってしまう代表的な理由を4つご紹介します。

自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

上達している実感がなくてつらい

「練習しても全然上手くなってる気がしない…」

これは、独学の方を中心にとても多い悩みです。

ピアノの上達は、少しずつ進むもの。けれど、最初のうちは「ドレミが弾けるようになった!」と目に見える成長があるのに対して、一定のレベルを越えると「進歩が見えにくくなる」時期が訪れます。

また、自分ではできていないと思っていても、実際には少しずつできていることも多い。

録音して聞き返したり、以前の演奏動画と比べてみたりすることで、「あ、ここ弾けるようになってる」と気づけることもあります。

成長が見えないときは、成長の“見え方”を工夫してみることが大切です。

ピアノの練習が義務のように感じてしまう

「毎日弾かなきゃ…」「サボったらダメだ…」

そんなふうに“やらなきゃいけないこと”になってくると、楽しさよりもプレッシャーが勝ってしまいます。

とくに真面目な性格の方ほど、理想の練習ペースを守れなかったときに「自己嫌悪」に陥りやすい傾向があります。

でも本来、ピアノは“自分が楽しむためのもの”

少し立ち止まって、「今日は1曲だけ気持ちよく弾いて終わりでもOK」と、自分にやさしいルールを設けるのも大切です。

ゆーじ
ゆーじ

習慣が“義務”に変わってきたと感じたら、それは休憩のサインかもしれません。

目標がぼんやりしていてモチベーションが続かない

「なんとなく続けてるけど、何を目指してるんだっけ…?」

そんなふうに、練習の方向性が見えなくなると、モチベーションも一気に下がってしまいます。

たとえば「いつかショパンが弾けるようになりたい」でも、「この1週間でこの8小節だけミスなく弾く」でも、目標はなんでもOK。

大事なのは、自分の中で“ちょっと頑張れば届きそうな目標”を明確にしておくことです。

目標がはっきりすると、自然と毎日の練習にも意味が生まれます。

逆にいうと、「なんのために練習してるのか分からない」と感じたときは、ゴールがぼやけているサインです。

一人で悩みを抱えているのがつらい

ピアノを独学で続けていると、「これで合ってるのかな?」「この練習方法って効率いいのかな?」と、不安になる瞬間があります。

しかも、それを誰かに相談できなかったり、励ましてくれる人がいなかったりすると、悩みを抱えたまま気持ちが下がっていってしまうことも。

SNSやYouTubeには、同じように独学で頑張っている人や、日々の練習を記録している人がたくさんいます。

そういう「仲間」の存在を感じるだけでも、少し気持ちが軽くなるはず。

孤独なままがんばろうとしないで、「誰かとつながる工夫」をしてみるのも、つらさを減らす一歩になります。

ゆーじ
ゆーじ

私で良ければ励まします!

挫折しそうなときの対処法7選

ピアノを続けていると、ふと「もう無理かも…」「練習がしんどい」と感じてしまう瞬間があるものです。

そんなときに無理して続けようとすると、ますますピアノが嫌いになってしまうことも。

大切なのは、「つらい」と感じたその気持ちにフタをせず、やさしく向き合ってあげることです。

ここでは、挫折しそうになったときに試してみてほしい7つの対処法をご紹介します。

ジューイ
ジューイ

どれもすぐに実践できる内容なので、自分に合った方法があれば、ぜひ取り入れてみてください。

練習を“休む勇気”を持つ

「毎日練習しなきゃ」「サボったら意味がない」と思えば思うほど、ピアノが苦しくなってしまうことがあります。そんなときこそ、あえてピアノから少し距離を取ってみることも大切。

「今日は弾けなかった…」と落ち込むのではなく、「今日はあえて休んだ」と自分で決めてみましょう。そうすることで、心に余裕が生まれます。気持ちが疲れているときに無理に弾いても、上達はむしろ遠のいてしまうことも。

ピアノは短距離走ではなくマラソンのようなもの。途中で立ち止まったり、水分補給をしたりする時間があるからこそ、長く続けていけます。

「休む=挫折」ではなく、「休む=再スタートの準備」。

そう考えると、休むことへの罪悪感も少し軽くなるはずです。

短時間・少量でも弾く(1日5分でもOK)

「1時間練習しないと意味がない」
そう思い込んでいませんか?
実は、5分だけでも、1フレーズだけでもピアノに触れることには大きな意味があります。

たとえば、「お気に入りのフレーズを1回だけ弾く」だけでも立派な練習。

それだけで気分転換になり、「今日もピアノに触れた」という小さな達成感が積み重なっていきます。毎日少しずつ触れることで、“続けている実感”が生まれやすくなるのです。

短時間練習には「脳に定着しやすい」「習慣化しやすい」というメリットもあります。

忙しい日や気分が乗らない日でも、「5分だけならやろうかな」と思えることが、長期的な継続につながります。

完璧より、ちょっとだけでも。ハードルを下げて、自分にやさしい練習スタイルを取り入れてみてください。

好きな曲を弾く時間を増やす

「基礎練習ばかりで飽きてしまった」「楽譜どおりに弾くのが苦痛になってきた」

そんなときは、とにかく“好きな曲”を弾く時間を増やしてみることをおすすめします。

難しくてもいいし、途中で止まってもかまいません。多少ごまかしてもOK。

好きなメロディに触れている時間は、それだけで音楽を楽しむ原点を思い出させてくれます。

実際、多くの人が「この曲を弾きたい!」という気持ちからモチベーションを回復しています。たとえば、子どもの頃に好きだったアニメの主題歌や、今よく聴いているアーティストの曲など、“気持ちが動く”音楽なら何でも構いません。

ジューイ
ジューイ

義務よりワクワク。つらいときこそ、「弾かされている」ではなく「弾きたいから弾く」という感覚を大切にしてみましょう。

録音して「できてる部分」を確認する

練習がつらくなってくると、自分の“できていないところ”ばかりに目が向いてしまいがちです。そんなときは、ぜひ一度、自分の演奏を録音して聴いてみてください。

最初はちょっと恥ずかしいかもしれません。でも、思っていたよりもリズムが安定していたり、音の粒がそろっていたり、自分では気づいていなかった“できてる部分”が見えてくるはずです。

録音には「客観的に自分を評価できる」「上達を数字ではなく“耳”で実感できる」という利点があります。

たとえば、1週間ごとに録音を残しておけば、「このフレーズ、最初よりずっと滑らかになってる!」といった気づきが生まれ、自信にもつながります。

成長を“目で見る”だけでなく、“耳で聴く”。そんな視点も、継続の支えになります。

SNSやYouTubeで仲間を見つける

ピアノを独学で続けていると、孤独を感じる瞬間があるかもしれません。

「本当にこの練習方法で合ってるのかな?」「上手くならないのは自分だけ?」そんな不安が募ると、挫折の引き金にもなりがち。

そんなときは、SNSやYouTubeで“仲間を見つける”という手段があります。

たとえば「#ピアノ練習」「#大人のピアノ初心者」などのハッシュタグで検索すると、同じような悩みを抱えながらがんばっている人たちの投稿が見つかります。

自分も発信してみるのも良いですし、見るだけでも十分。

「みんな苦労しながら進んでるんだ」と知るだけで、少し気持ちが軽くなるものです。

ただし、“比べすぎない”ことも大切です。

他人と比べるのではなく、“仲間を見つける視点”で見てみてください。

習うor相談できる人を見つける

独学は自由ですが、すべてを自分ひとりで解決しようとすると限界を感じやすいのも事実。

そんなときは、習いに行く・誰かに相談するという選択肢も検討してみてください。

たとえば、週1回だけピアノ教室に通ってみたり、オンラインレッスンで気軽に質問してみたりするだけでも、悩みの整理ができます。

また、SNSで質問を受け付けてくれるピアノ講師のアカウントをフォローしてみるのも手です。

もしレッスンが難しい場合でも、ピアノ経験のある友人や家族に「最近ちょっとしんどくて…」と話してみるだけで、気持ちが軽くなることも。

「全部自分で抱えなくてもいい」と思えるだけで、心の負担はぐっと減ります。

目標を“結果”ではなく“プロセス”にする

「3ヶ月で〇〇をマスターしたい」「1曲を完璧に仕上げなきゃ」

そんなふうに結果だけを追いかけていると、思うように進まなかったときに「自分はダメだ」と落ち込みやすくなってしまいます。

そこでおすすめなのが、“プロセス重視の目標”に切り替えること

たとえば、「今日は10分だけ練習したらOK」「笑顔で1曲通して弾く」といった、自分にやさしい目標設定をしてみてください。

このようなプロセス目標は、「できた」という感覚を得やすく、モチベーション維持にもつながります。

そして何より、「ピアノを弾いている自分が好き」と感じられるようになっていきます。

ジューイ
ジューイ

結果を焦らず、過程を楽しむ。これが、長くピアノと付き合っていくためのコツです。

独学でもピアノを続けるための考え方

ピアノを独学で続けるのは、簡単なことではありません。

とくに誰かに教わることなく、自分で練習方法を考え、モチベーションを保つのは、想像以上にエネルギーが必要。

だからこそ、「やり方」だけでなく、「考え方」を見直すことがとても大切になります。

ここでは、ピアノを独学で続ける上で役立つ4つの視点をご紹介します。

つらくなったときの心の支えとして、少しでもヒントになれば幸いです。

毎日「今日はこれだけできた」と思えるようにする

独学でピアノを続けていると、つい「今日もあまり進まなかったな…」とマイナスな気持ちで練習を終えてしまいがちです。

でも、毎日の中に「今日はこれができた」と思えるポイントを1つでも見つけてみてください。

たとえば、「昨日よりこのフレーズがスムーズに弾けた」「初めて両手で通して弾けた」「音の強弱を意識できた」など、どんな小さなことでも構いません。

そうやって“できたこと”に意識を向けるだけで、自己評価が少しずつポジティブになり、次に進む気持ちが生まれてきます。

「できなかったこと」を数えるより、「今日はこれだけできた」と思える日々を積み重ねていくこと。

それが独学でピアノを続ける上での、何よりの自信になります。

比べるのは“他人”じゃなく“昨日の自分”

SNSや動画サイトで、同じようにピアノを弾いている人の演奏を見ると、「なんで自分はこんなに下手なんだろう…」と落ち込むことがあるかもしれません。

でも、その人がどれだけの時間をかけて練習してきたのか、どんな背景を持っているのかは、外からはわかりません。

しかも、見えているのは“成功している瞬間”だけ。自分の毎日と比べるものではないのです。

だからこそ、比べるなら“昨日の自分”を基準にしてみてください。

「昨日より指がスムーズに動いた」「前は止まっていたところが通して弾けた」――そんな小さな変化を積み重ねていくほうが、現実的で、心にもやさしいはずです。

他人と比べるより、自分の中での成長に目を向けること。それが、継続のカギになります。

「やめたらダメ」じゃない。「また始めてもいい」

ピアノを続けていると、「このままやめてしまおうかな…」と思ってしまうこともあります。

その気持ちは、とても自然なこと。モチベーションが下がったり、仕事や生活で時間が取れなかったり、理由はいろいろあるはずです。

でも、そこで「やめたら終わり」「続けなきゃ意味がない」と自分を責めないでください。

大切なのは、「やめてもいい。でも、また始めてもいい」と思える心の余白を持っておくことです。

実際、ピアノは一度離れても何年後でも戻ってこれる楽器です。ブランクがあっても、指は意外と覚えていてくれます。

ジューイ
ジューイ

音楽は待っていてくれます。必要なのは、「また弾きたい」と思ったときに、戻れる自分でいることだけです。

「上手になること」より「音楽を楽しむこと」がいちばん大事

ピアノを練習していると、つい「もっと上手くなりたい」「早く弾けるようになりたい」と焦ってしまうことがあります。

もちろん、上達を目指すこと自体は素晴らしいこと。でも、一番大切なのは“音楽を楽しむ”という気持ちです。

うまく弾けなくても、リズムが少しずれても、好きな曲を自分の指で奏でる時間は、何にも代えがたい喜びがあります。

ときには音を外してもいい。練習をさぼってもいい。

それでも、ピアノに触れている時間を「楽しいな」と思えるなら、あなたはすでに音楽と深くつながっているのです。

“上手になるために弾く”のではなく、“楽しいから弾く”。

そんな気持ちが、長くピアノと付き合ういちばんのエネルギーになります。

まとめ

ピアノを続けるのがつらくなることは、誰にでもあります。特に独学の場合、成果が見えにくかったり、誰にも相談できなかったりと、心が折れそうになる場面も多いものです。

でも、そんなときこそ大切なのは、自分にプレッシャーをかけすぎず、やさしい気持ちで向き合うこと。

「休んでもいい」「できることだけやればいい」「また始めればいい」――そう思えるだけで、心はずっと軽くなります。

ピアノは、決して“続けなきゃいけないもの”ではありません。

でも、あなたの中に「やっぱり弾きたいな」という気持ちが少しでもあるなら、その気持ちこそが、音楽とつながる一番の力になります。

つらさを感じたときは、この記事のどこかに書いてある言葉を、ふと思い出していただけたら嬉しいです。

ジューイ
ジューイ

あなたがまた、ピアノと心地よい関係を築けますように。

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